太陽ガス 暮らしのインフォメーション

  • home
  • てげてげ日和
  • 【第8回】鹿児島市武岡の古書店「つばめ文庫」店主・小村勇一さんに聞いた一問一答!

TEGE TEGE BIYORI てげてげ日和

大自然に恵まれ、豊かな食、
魅力的な人が集まる南国・鹿児島—。
「てげてげ日和」では、
鹿児島生活10年目のライター・
やましたよしみが、
鹿児島の素敵な人・モノ・風景などを
ご紹介します。

2016.10.28

【第8回】鹿児島市武岡の古書店「つばめ文庫」店主・小村勇一さんに聞いた一問一答!


“学級委員長みたい!”、“朝ドラのヒロインの相手役のよう”など、
さわやか好青年のイメージを欲しいままにしているのが、
鹿児島市武岡で古書店「つばめ文庫」を営む小村勇一さんだ。

小村さんは移住当初からの友人であり、かれこれ5年の付き合いになる。
私も出会ったころは冒頭のようなイメージをもっていたのだが、
実際に話してみると確かにさわやかでもあるし、
好青年でもあるのだけれど、それだけでは言い表しきれないただならぬおもしろさがあるのだ。
噛めば噛むほど味がでるスルメのような人、それが小村さん!

今回はその人柄をじわりじわりとあぶり出すべく、一問一答式でお届けするとしよう。

つばめ文庫の店内の様子。小村さんが丁寧にセレクトした本がところせましと並ぶ。

つばめ文庫の店内の様子。小村さんが丁寧にセレクトした本がところせましと並ぶ。

Q. 古本屋さんになったきっかけを教えて!

A. もともとはサラリーマンをしていたんだけど、ふと「自分で仕事がしたい」と思って。
そこで何をしようかと考えて思いついたのが本屋だった。インスピレーションというか。
それで本屋について調べると新刊書店と古書店があるのがわかって、消去法で古本屋に。
新刊書店をやる方がハードルが高くて…。だから別に“古本好き”っていうわけじゃないんだよね(笑)。

Q. 子どものころ好きだったものは?

A. 子どもっていうのを小学生だとすると、読書全般。
ズッコケシリーズとか。あとはファミコンとかSDガンダムとか。

Q. 最近、好きなことはある?

A. ランニング、バドミントン、読書。時間があれば史跡巡り。

Q. 長所は?

A. さわやかに思われること。あくまで勘違いなんだけどね(苦笑)。
あとは短所とも言えるけれど、思いついたら実行してしまうところ。
良いも悪いもあるけれど、実行することで何かが起こる。悪い部分はすぐ改善できる。
とくに家事はいつの間にか片付いていることも。

Q. ほかに短所は?

A. やらないと気が済まないところ。突っ走り過ぎてしまうところ。
それでのちのち後悔したり、苦しんだりすることも。
そんな自分を自分が俯瞰して見てるんだよね。それがまた悔しいの!

Q. 鹿児島生まれ、鹿児島育ちとして鹿児島の魅力を教えて!

A. 人と人とのつながりがあること。すぐにつながれるというか。
あとは鹿児島の人って地元愛が強いと思うし、地元を自慢したいという人も多いと思う。

Q. 癖ってある?

A. すぐにググる癖。これはやめたい癖だね。あとは、興奮したら余計に早口になること。

Q. 口癖はある?

A. 「それはつまり~~」とか。話をまとめたがる、とも言われたことがある。
あとは「前言ったことあるかもしれないけど」、かな。

Q. 持ち歩いていないと不安なものは?

A. 本。

Q. 好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えて!

A. 好きなのはチャーハン。お店に入ってメニューにあればほぼ頼む!
あとは鯖の塩焼き。嫌いなのは鶏レバーと牡蠣。食べながら涙が出る。

Q. 好きな歴史上の人物は?

A. 今なら西郷隆盛。超ベタだね。けど、やっぱり明治維新はよくやったと思うし、
良いことばかりではないけれど現代につながっていると思うから。

Q. 理想の休日の過ごし方は?

A. 海辺にテントを張って、そこでひたすら本を読む。それで飽きたらランニング。
お酒を飲みつつ、海を見つつ、寝転がって本を読んで一泊したい!

Q. あらためて鹿児島のおすすめスポットを教えて!

A. 長島。景色のインパクトが残ってるんだよね。あとは、玉龍山福昌寺跡。
史跡が当時のまま残っていて天然の博物館みたいなんだよ!
そしてマリンポートも。とにかく気持ちいい!

Q. テンションが上がるときはどんなとき?

A. 仕事の業績がよかった日。あと、仕事がはかどったと感じつつビールを飲むとき。
ガンダムのDVDを観て感動したとき。

Q. ストレス解消法は?

A. ランニング。一回につき5~10kmは走るよ。
雨が降って走れないとモヤモヤしてストレスが溜まるんだよね。あとはバドミントン。

Q. 最近気になっていることを教えて!

A. 天皇の生前退位問題。ハロウィンの盛り上がり。

Q. ささやかな幸せを感じるときはどんなとき?

A. 一日の終わりに、「今日も無事に仕事が終えられた」と思いながらビールを飲むとき。
もうね、冷蔵庫にあると思っていたビールがないとテンションが下がっちゃう。
あとは「この本おもしろい!」と感じながら読書をしてるとき。

Q. いつか行ってみたい場所はある?

A. たくさんあるけど、イギリスのランズエンドの岬。地図上の西の端で、
ここの断崖絶壁の岬にオペラの劇場があるんだけど、そのロケーションを観てみたい。

Q. いつかやってみたいことは?

A. 車でユーラシア大陸を横断してみたい。そういう本を読んだんだけどね。

Q. これまでの人生にタイトルをつけるとしたら?

A. 「無謀」。今なら自分でもよくわかるんだけどね。
どうせ人生たった一回だしやりたいようにやる!

今回、あえて質問項目を事前に知らせることをしなかったのだが、
小村さんはどの問いにも即座に回答した。
まるで答えを用意していたかのようなスピードで、取り繕うこともなく次々と。
彼は「古本屋をしていてなんだけど、店にいるのがあまり好きじゃないんだよね」とも言っていた。
その言葉の裏に、仕事中の自問自答やグルグルと巡る思考の深さや奥行きを感じずにはいられない。

出会った当初からの変わらぬ印象として、曖昧な言葉を使わず、なるべく事実や現象、
感情に沿う言葉を選んで丁寧に話す人というのが私の思う小村さんだが、
この一問一答でますますその色を感じた。
それは年齢を重ね、もっと彼らしく、古本屋らしく、
おもしろおかしくなっていっているようで同じ歳の仲間としてうれしく思う。
これからもともに5年、10年と、同じ歳、同じ時代を生きるものとして彼の魅力を見つめていきたい。

そんな小村さんが古書のセレクトしている「つばめ文庫」もまたおもしろいお店。
気になっていることや興味のあること、ちょっとしたお悩みなど何かしらの話をすれば、
きっと小村さんらしい答えを即答してくれるはず。
そして、きっと今のあなたにぴったりの一冊をおすすめしてくれるだろう。
また、彼との会話からさわやか好青年な見た目とのギャップも楽しんで!

屋内外、県内外問わず、出店販売もしているつばめ文庫。出店情報もぜひチェックして!

屋内外、県内外問わず、出店販売もしているつばめ文庫。出店情報もぜひチェックして!

ボーダーTシャツで微笑むのが小村さん。読書会の終わりに参加者のみなさんと記念撮影。

ボーダーTシャツで微笑むのが小村さん。読書会の終わりに参加者のみなさんと記念撮影。

*すべての画像はつばめ文庫Instagram(@tsubame1017)より

 

店舗情報つばめ文庫
鹿児島市武岡1丁目23-7 サブセンターたけおか
TEL 099-281-2729
現在、不定営業のため、事前に電話でお問い合わせいただくか、
ブログ、Facebook、Twitterのいずれかを確認のうえご来店ください。
 
ブログ「つばめの旅日記。」 http://tsubamebunko.chesuto.jp
Facebook https://www.facebook.com/tsubamebunko/
Twitter https://twitter.com/tsubame1017
▼イベント情報維新ふるさと館古書店
\現在開催中!/ ~11月6日(日)まで

開館時間 9時~17時(最終入館は16時半)
会  場 維新ふるさと館受付前ロビー
     鹿児島市加治屋町23-1
入場無料、館内見学は有料。
https://www.facebook.com/events/498967703647295/
 
海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.3 at Kasasa Museum
開催日時 11月13日(日)10時~16時半
会  場 笠沙美術館
     南さつま市笠沙町赤生木8666-1
参加費500円、コーヒー1杯付き、子ども無料。
*つばめ文庫、出張販売にて参加!
https://www.facebook.com/events/1096214093766044/

取材・執筆
やましたよしみ

フリーランスの編集者・ライター。鹿児島県薩摩川内市在住。浜松市出身。
大学卒業後、IT関連企業を経て、出版社、編集プロダクションに勤務。
主に女性向けフリーペーパーや実用書、育児情報誌などを制作。
2011年、東京から鹿児島へ移住。2012年よりフリーランスとして活動している。
得意分野は、食と暮らし、アート。二児の母でもある。
■ブログ http://yamashitayoshimi.blogspot.jp

てげてげ日和 TOPに戻る