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FLAME STORIES 炎がたり

人間の歴史に深く関わり、
生活する上で大切なエネルギーとしての役割を果たしてきた「炎」。
近年ではオール電化が普及し、
暮らしの中で「炎」の存在感は消えつつあります。
このコラムでは炎と人間の関係に着目し、
どのように私たちの文化に影響を与えたのかをご紹介します。

2021.02.01

第2回 鬼火焚き


「鬼火焚き」は七日正月にあたる1月6日の夜や7日の朝に、
竹で組んだ大やぐらで正月飾りを焼く鹿児島各地で行われる伝統行事です。

大きな炎と、竹が燃える際に出る大きな破裂音で、
正月飾りについてきた鬼を、祖霊と協力して追い払います。
竹や飾りの焼け残りは縁起物とされ、その炎で餅を焼いたり、
持ち帰って魔除けとして家に飾り、皆で無病息災を祈ります。

同様のならわしは、とんど焼き、どんど焼き、左義長など様々な呼び名で各地に存在し、
鹿児島各地でも、鬼火焚き、おねび、ほっけんぎょうと、名を変えて親しまれています。

やぐらの高さは、10階建てのマンションを超えるほどのものもあり、
天高く上昇する炎で邪気を焼き払い、1年を息災に過ごしたいという先人の願いの強さが感じられます。

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