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FLAME STORIES 炎がたり

人間の歴史に深く関わり、
生活する上で大切なエネルギーとしての役割を果たしてきた「炎」。
近年ではオール電化が普及し、
暮らしの中で「炎」の存在感は消えつつあります。
このコラムでは炎と人間の関係に着目し、
どのように私たちの文化に影響を与えたのかをご紹介します。

2022.01.01

第6回 灯りの話


太古の昔、炎の力で暗闇を照らすことを覚えた人間は、昼夜を問わず活動することを覚えました。
その結果、わたしたちの社会はほかのどの生物とも違う発展を遂げたのです。

それから180万年経ち、19世紀の白熱電球誕生まで、わたしたちを照らしてきたのは、
たき火、松明、油、ろうそくなど何かを燃焼させてうまれた「炎」でした。
18世紀末にはついにガス灯が登場し、明治の東京横浜の文明開化の象徴となりました。
実はそれに先駆けること数十年前、薩摩藩島津斉彬候が、
日本初とされるガス灯の実験を仙巌園で行ったそうです。
島津候の急逝に伴い市街への導入計画はたち消えてしまったそうですが、
城山町の「歴史と文化の道」では、
今でも夜になるとガス灯の下を歩いて灯りの歴史に想いを馳せることができます。

より長く、より明るく照らそうと先人たちはずいぶん苦労したことでしょう。
古代のランプや行灯から現在のインテリアデザインまで、照明器具のデザインの豊さには、
灯りがいかに身近で、そして敬う対象であったかが深く感じられます。

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