2016.12.01
第17回 〜川と川〜
こどもの頃から川が大好きで、良く遊んでいました。川と言っても小さな川やどぶ川でしたが。自分の名前にも川がついているので、そのせいなのか川に親近感というか愛着があるようです。私の実家は愛知県の岡崎市。そこに伊賀川という川があります。春になると川が桜色で埋め尽くされていました。両岸に桜の木がずらーっと植えてあり、小さい川ですので桜の花のアーチのようでした。本当にきれいな風景でした。 小水力発電の事業の担当をするということは、大好きな川の仕事ができるということでとても楽しいです。しかし反面、その川にどうしても手を入れて工事をしないといけません。大規模なダム型水力発電所は論外ですが、私たちが取り組む小水力発電所は環境にはだいぶやさしいです。が、川にも、川に住んでいる生物たちにも、景観にも配慮した素敵な川の発電所を作りたいと思っています。私が大好きだった伊賀川は、一部桜の木も伐採され、3面コンクリートになってしまいました。8年前の洪水で死者も出てしまったからです。川は普段はおとなしいのですが、一旦暴れだすと止められません。そういう川と素敵な関係を創っていきたいなと思います。
文:新エネルギー推進チーム 及川