2021.04.01
第3回 荒神様
「荒神様」ってご存知ですか?
なんだか険しそうな名前の神様ですが、不浄や災難に睨みを利かせ、
あらゆるものを浄化してしまうほどの荒ぶる力があるため、そのように呼ばれています。
私たちの暮らしに欠かせない「炎」の象徴で、
家や職場で最も清浄であるべきとされる台所と竈(かまど)の守護神として、日本各地で信仰されています。
台所の神棚に祀り、毎朝きれいに清めて新しい白飯と塩、水やお酒をお供えします。
ぞんざいに扱えば、あっという間に災いへ転じかねない「炎」を扱かっているという緊張感を
毎日新たにする為だけでなく、家庭の健康を守る「台所」は常に清潔にしなさい、
という先人の教訓なのかもしれません。