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RESEARCH INSTITUTE OF ELECTRIC POWER INDUSTRY 未来電機研究所

太陽ガスの地域電力事業は、
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少しづつですが、進んでいく研究成果や
プロジェクトをご紹介します。

2016.03.15

第8回〜小水力発電を始めるまでの道のりー 流量観測ー 〜


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皆さん、こんにちは。毎度おなじみ鹿児島のエジソンこと吉留です。
今回は僕たちが日々行っている活動についてお話ししたいと思います。

僕たちは日置市を拠点に活動する、
ひおき小水力発電推進協議会(通称「ひおき小水協」)の事務局に勤めていま すが、
活動の中で「この川で小水力発電をやろうぜ!」と いうご相談を頂くこともあります。
確かにここは大きな川だし水もいっぱいあるから、低落差で発電可能な
らせん水車なら実現可能かな?と思える場所もあるんです。

しかし、そこには大きな壁が…!(仰々しくなってしまいま すが…)

川は、確かにその地域の資源です。
ただ、個々人が所有している川というものは私が知る限りでは無く、
大体、地方公共団体、つまりは県や市、町といったレベル で管理されています。
そこには「河川法」という決まりごとがあり、水利権を取得して初めて利用することが許されます。
少々の水なら何もお咎めも無いかもしれません が、無許可で大量の水を引き込んだりすると
「水泥棒!!」 と言われかねないので、皆さん気をつけましょう(笑)

それではその水利権はどのようにして得るのか?というと、
まずは利用したい川にどれだけの水が流れているのか、調査せねばなりません。
その結果を元に、その川に常に流さなければならない水量を差し引き、
使用できる水量を割り出すという流れです。

この調査は水を利用したい組織が独自に行わなければならず、
基本的に10年分の川の水量を、管理団体へ提示する必要があります。

つまり、そうなると小水力発電を始めるまでに
10年間の月日が必要となるのか?という疑問がわきますよね。
しかし、県が管理しているような川には大体水位計が設置してあるので、
そのデータを元に10年分のデータ を作成すれば良いとされています。

そのための、まず始めの第一歩として、川の水量調査(流量観測といいます)を行なうことになります。
日置市内で胴長をはいて、ヘルメットを被り、川の中に入って写真のような動きをしている
2~3人組がいたら、大体僕たちなのでお気軽に声をかけてください。
危なくない限りは笑顔でお応えできると思いますので(笑)

次回は流量観測のエピソードなどをお伝えしますね。

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