2018.08.01

第37回　水力奮闘記⑬

夜の11時。真っ暗な中、取水口を確認し発電所に入りました。6月10日の夜中のことです。明けて11日の0時から、この永吉川水力発電所の営業運転を開始させることになっていたので、ついつい見に来てしまいました。 データを記録したり、出力の数値を眺めたりしているうちにいつの間にか0時になりました。特に何かが変わったということはありませんが、0時になっても変わらず発電してくれていることに「ホッ」とし、同時に「よっしゃぁ」がやってきました。ドイツの水車メーカーから技術者に来てもらいました。「こんなに小さな出力の発電所は初めてだよ」と言っていましたが、高価な壷でも拭くように、すごく丁寧に水車を扱っているのを見て、自分の仕事に誇りを持ってやってるんだなぁと感じました。水車制御・水車据付・電気工事を担当していただいた島田氏にも来てもらいました。世界各国で水力発電所に関わってきた猛者です。こういう方々が協力してくれたおかげでこの水力発電所は完成しました。