2021.10.01
第75回 未来の社会の姿を描く②
前回のつづきで、エネルギー基本計画についてのお話しです。
「S+3E」というものもキーワード。
安全性(Safety)を前提に、安定供給(Energy Security)を第一とし、
経済効率性(Economic Efficiency)のエネルギー供給をし、環境の保全(Environment)もめざすということです。
さて原発に関してエネルギー基本計画にはこのようにあります。
「安全神話に陥った」「反省」をし、「安全を最優先」し「可能な限り依存度を低減する」。
素案では2023年には20~22%を目標にしています。
しかし「原発40年原則」を適用すると25基が廃炉となるため30年時点では18基となり11%程にしかなりません。
素案の数字を達成するには、運転延長し、新規の原発も動かし、さらに稼働時間を上げなければなりません。
これは「安全を最優先」や「S+3E」と矛盾しないでしょうか?
未来の社会の姿を描く「エネルギー基本計画」は、こどもや孫たち将来世代への贈り物です。
こどもたちや次世代が納得してくれるものを私たちの世代で作ってあげたいですね。
写真:吹上浜の夕焼け(この景色を次世代に届けたい)
─文:新エネルギー推進チーム 及川