太陽ガス 暮らしのインフォメーション

RESEARCH INSTITUTE OF ELECTRIC POWER INDUSTRY 未来電機研究所

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少しづつですが、進んでいく研究成果や
プロジェクトをご紹介します。

2021.02.01

第67回 小さな水力発電所の作り方⑤


魔法を使った現場調査から一転、次のステップは地味な作業になります。1年間を通して「流量観測」の実施です。図上調査、現地調査の狭き門を通り抜けることができた有望地点では、実際に水がどれくらい流れているのかを確認しなければ前進できません。水位計を河川の取水地点付近に設置し、河川の水位『H』を観測するのと、月に1度その地点での流速を測ります。河川の断面積と流速から流量『Q』が算出されます。 この流量観測が曲者。土手からすべって川に落っこちたり、胴長が破れていて水浸しになったり。また流速の測定の仕方、測定する人によってどうしても誤差が出てきてしまいます。「水量」すなわち「売電収入」になるわけですから気が抜けません。時には水位計のデータがうまく記録されていなかったり、大雨で水位計が流されてしまったことも3度経験しています。4度目は無いように気を付けます。(つづく)


写真:流量観測の様子

─文:新エネルギー推進チーム 及川

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