2024.04.01
第105回 市民ファンド
市民ファンドと聞いてどんなことを想像されるでしょうか?
私の以前のイメージは“ナショナル・トラスト”に近い感じでした。
ナショナル・トラストとは
「市民が自分たちのお金で身近な自然や歴史的な環境を買取って守るなどして、次世代に残すという運動※」です。
その人にとって価値のあるものを、同じように想っているたくさんの人たちがお金を出し合って、
その価値を守って後世にも引き継いでいくというようなことをぼんやりと思い浮かべていました。
さて、2011年に自然エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が始まって以来、
市民ファンドは自然エネルギー分野でもたくさんの資金を市民から集めています。
環境にやさしい自然エネルギーの普及に自分も参加したい、又は地球温暖化の対策に少しでも役に立ちたいというような想いを持った市民が出資をしています。
自然エネルギー事業の市民ファンドで特筆すべきことは、計画通りに進めば出資したお金がプラスαされて帰ってくることです。
ナショナル・トラストを初めて知った時には「すごいな」と感じたのですが、市民ファンドの可能性もとても大きいなと思います。(つづく)
図出典:環境省HP https://www.env.go.jp/nature/info/guide_n-trust/index.html
─文:新エネルギー推進チーム 及川