2021.06.01
第4回 炎の正体
煌々と揺れる焚き火の赤い炎や、真っ直ぐに立ち昇るガスコンロの青い炎、
そして穏やかなろうそくのオレンジ色の炎…。
実にさまざまな表情をみせてくれる炎ですが、私たちが見ている炎って、つまりは何なのでしょう。
ろうだから液体?木や炭だから個体?ガスだから気体?
たしかにこういった物質と酸素の化学反応で熱が生まれ、
暮らしの中でさまざまな恩恵を受けていますが、これ自体は炎とはいえません。
私たちが普段感じているあの「炎」は、化学反応から生まれる熱や光、空気の流れ、重力など、
さまざまな現象が複雑に組み合わさってあのかたちで「見える」ようになります。
自然のエネルギーをその瞬間だけ見ることができる、その神秘性が私たちを魅了するのかもしれませんね。