2021.09.01
第74回 未来の社会の姿を描く①
エネルギーの未来を方向付ける「エネルギー基本計画」の素案ができあがりました。
これからの日本のエネルギー政策の根幹になるものです。
パブリックコメントという国民からの意見の受付けもあるようですので、皆さんも一緒に考えてみませんか。
さて素案を見ますと目を引くのが「気候変動問題への対応」という文言です。
8月の雨も異常でしたね。これまでになかった極端な気象現象が生じているので、
世界各国が気候変動問題に取り組まなければいけないと記載されています。
再エネについては、2050年カーボンニュートラルに向けて再エネ最優先の原則で取り組み、
主力電源化を徹底するとしています。
数値で見ますと、30年の目標値が素案では36~38%となり、
前回より大きく増えたように見えますが、既に2020年には20%を超える再エネを達成しています。
現状のまま何もしなくて再エネが増えたとしたら30年には30%にはなるとも言われています。
次の世代に今の地球を引き継いでいくために、すぐにでも始めないとですね。
もう既に私たちの、そして地球のお尻に火はついてしまっています。
〈次回に続く〉
写真:吹上浜の夕焼け(この景色を次世代に届けたい)
─文:新エネルギー推進チーム 及川