2022.11.01

第88回　2050年カーボンニュートラル？

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2050年カーボンニュートラルというフレーズを最近よく耳にするようになったかと思います。
2020年に菅（元）首相が所信表明演説で宣言したのを皮切りに
日本も本腰を入れて気候変動対策に取り組むことになってきました。
当時それまでの政策は不十分でしたので、
あの菅総理が温室効果ガスの排出を実質ゼロと表明したことに正直驚きました。　

さて、この2050年カーボンニュートラル（以後2050CN）、どういう意味なのでしょうか？
今回から数回に分けて2050CNについて考えていきましょう。
まずは背景と言葉の意味から。地球温暖化による『気候変動』が地球上の生物の生存を脅かしています。
この気候変動は人間活動が原因と言われています。
産業革命から大量に使われてきた化石燃料からのCO2の排出によって温暖化が起こっているのです。
鹿児島市の1900年から1980年までの9月の平均気温は24.4℃でしたが、
今年の9月の平均気温は27.4℃でした。3℃も上がっていれば暑くなったと感じるはずです。
CO2の他にメタンや一酸化二窒素など温暖化を引き起こす物質を温室効果ガスと言いますが、
人間活動によって増加したCO2が最も温暖化の原因になっているそうです。
CO2の英語Carbon dioxideのカーボン、それとこの温室効果ガスの排出量を
森林などによる吸収分も含めてゼロにしようというのでカーボンニュートラルと言います。

出典：「脱炭素ポータル」（環境省）
（https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/）