2020.07.01
第60回 小さな水力発電所の作り方②
梅雨に入りました。水力発電所にとっては待ちに待った時期でもあり、心配が絶えない時期でもあります。水力発電はその名のとおり水の力を利用して発電します。水の力というのは水量と水圧です。水が多ければ多いほど、また高低差があるほど発電能力は大きくなります。ということは、水の量が多くて落差が取れる場所が水力発電所にうってつけの場所ということになります。 『地点探し』が発電所を作るうえで、他の再生可能エネルギーと比べても非常に重要な要素です。こう配がきつくて長い川を探すのですが、工事ができる場所でなくてはいけません。地図で探していると、いいなぁと思う場所には既に水力発電所があったり、現地に行くと昔発電所があった場所に行き当たることがあります。「昔の人たちはどうやって地形を把握していたのだろうか?」といつも驚かされます。
─文:新エネルギー推進チーム 及川