2020.08.03
第61回 小さな水力発電所の作り方③
水力発電の事業化には地点探しが一番重要な仕事の一つです、と前回書きました。ではどうやって探すのか?インターネットでも見ることができる国土地理院の地図を眺め、川ができるだけ長くて、等高線が狭いところに目星をつけます。工事に入らなければいけませんので車が通れる道も近くまで来ている必要があります。もちろん既に水力発電所がないか、他の水利用がないか(田んぼのマークが多くないかなど)の確認も必要です。 このような条件を潜り抜けることができた有望地の地図上で取水地点と発電所の地点の想定をします。平坦な土地がないと取水設備も発電所も設置するのにコストがかかってしまいます。近傍にあるダムや川の流量データもインターネットで見ることができますので参考にします。そうやってここぞという地点を見つけ出したら今度は現地を確認に行きます。これがまた楽しい作業になります。
写真:現場は山中の美しい所が多くきもちいい
─文:新エネルギー推進チーム 及川