2020.05.01
第58回 人と自然に優しいエネルギーの作り方⑦
前回紹介したHappy Energy(ハッピーエナジー)は、関東と関西で電気の小売りをしています。「利益の50%をソーシャルアクション(社会貢献活動)に還元する」という思いきった取り組みをしています。例えば子供たちが集まる場を作る「こども食堂」「運動・絵画教室」「親子散髪イベント」など子育てを応援する他では見られない取り組みを無料で実施しています。 ご紹介した3つの太陽光発電事業を市民出資という形で作ったわけですが、人と自然にやさしいエネルギーの作り方として身に染みて感じたのは、①人間関係・信頼関係の構築が大切、②資金調達の手段を複数持っている必要がある、③決断の重要性と断固とした信念を持って前進することです。特に③がなければ事業は進まないし時間がかかりすぎてしまいます。そのうちに制度や状況が変わってしまいます。また①の協力者がいれば想像以上に可能性が広がります。②がないと「さあ創ろう」というときにお金の問題でとん挫してしまいます。 全国で出来上がった市民協同発電所も①人間関係、②信念・決断力、③資金調達力があるところはいい形で生み出せたように思います。
─文:新エネルギー推進チーム 及川