太陽ガス 暮らしのインフォメーション

RESEARCH INSTITUTE OF ELECTRIC POWER INDUSTRY 未来電機研究所

太陽ガスの地域電力事業は、
電気を売るだけではありません。
鹿児島の自然や気候、
ライフスタイルに合っ
た電気ってなんだろう?
少しづつですが、進んでいく研究成果や
プロジェクトをご紹介します。

2019.12.01

第53回 人と自然に優しいエネルギーの作り方②


再生可能エネルギーのことを語るのに、FIT法(固定価格による買取制度)なくしては語れません。「20年」・「固定」という買取価格のおかげで、発電量の試算(=収入予測)が正確に出てくるので、安全な事業ができるというわけです。このFIT法にはやや誤解があるようで、「FITのせいで電気代が高くなった」、「FIT法が改正されるのは失敗だったから」というような意見があるのですが、FIT自体は「気候変動対策・環境保護に有効な、CO2の排出量(環境負荷)が少ない再生可能エネルギーの普及を促進する」ことが目的で、さらに海外への燃料費の流出を防ぎ、地域にお金が落ちていくことになります。そして海外や地域外に燃料を依存せず、地域単位で電力を創出できますのでエネルギー的な自立に近づけます。このようなメリットを期待しているのがFIT制度です。再生可能エネルギーによる発電所建設のコストを下げるために、電気の使用者からお金を出してもらい、発電所の数を増やし、増産することによって製造コストを下げることができます。こうしてより安価で良質な電気を作るようになるわけです。この過程で買取価格が下がり、将来的にはFITは別の形に移行していくというのが、FIT法が前もって内在していたストーリーです。



写真:筆者が作った市民共同発電所(太陽ガスの地域電力の一部にもなっている)

1月号へ続く

─文:新エネルギー推進チーム 及川

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