2018.10.31
第40回 おだやかな革命
昔ながらの文化が残る辺境の山村。そこに移住して水力発電事業に取り組む夫婦。地元の豊かな自然を後世に引き継いでいくために太陽光発電事業を始めた会津の酒蔵の当主。そんな姿を『おだやかな革命』という映画の中で見ました。そこには自然エネルギーを通して彼らの生き方や信念が強烈ににじみ出ていました。 彼らの個としての動きは小さいのかもしれませんが、各地で同じような価値観を持った仲間が活動をしていることを考えると、何かをきっかけに大きな変化をもたらす気がします。価値観や世界観の変革。もしくは昔の価値観の再確認ともいえるかもしれません。水や木などの自然に対する感謝。人とのつながりを大切にすること。自分中の大切なものを暖かく育てていくような生き方。この映画を見て、時代は確実に変わりつつあることを感じずにはいられませんでした。 そして美しい山村風景の映像を背景に、出てくる人たちの生きるということに真正面から向き合う姿がかっこよく、とても刺激的でした。
─文:新エネルギー推進チーム 及川