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RESEARCH INSTITUTE OF ELECTRIC POWER INDUSTRY 未来電機研究所

太陽ガスの地域電力事業は、
電気を売るだけではありません。
鹿児島の自然や気候、
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た電気ってなんだろう?
少しづつですが、進んでいく研究成果や
プロジェクトをご紹介します。

2017.05.01

第22回 〜水力奮闘記①〜



かれこれ4年の歳月が過ぎてしまいそうですが、やっと1つ目の本格的な小水力発電所の着工に入ることが出来ます。思い返してみればここまでたどり着くのに色んなことがありました。 日置市吹上町の永吉に高さが7メートルほどの滝があります。この滝を利用しての発電。42kWの出力で年間約70世帯分の電気を造ってくれます。総工事費は約1億円。地元の業者さんに工事をしてもらいます。売電収入の一部はひおき未来基金に積み立てて、ひおきの未来が明るくなる取り組みを支援していきます。小水力発電の右も左もわからなかった2013年、日置市にひおき小水力発電推進協議会というものが出来ました。「ひおき地域の活性化を小水力でしたい」という想だけが先走っていました。当時は専門的な知識が無かったものですから、日置市内でもいくつか発電所を創っていけると安易に考えておりました。しかし実際にまわって調べてみると、ひおき地域の水力ポテンシャルはちっぽけなものでした。100kW以上でないと採算性が無いと言われていた中で、事業化できそうなのは(当時の概算)20kW程度が2ヶ所というような有様でした。 それでも「地域の中で安心・安全な電気を地産地消したい」、「地域のために何らかの足しにしたい」と流量観測を始め、農水省の補助事業に申請し、平成26年度から平成28年度の3年にわたって採択され、もう少し精度の高い設計に着手できました。流量観測中に相方が川に転落・水没するという場面もありました。 「水車が高すぎてお話にならない」というのが2年ほど前の悩みの種でした。日本の名の知れた水車メーカーに実際に見積もってもらうと目も当てられないような金額が出てくるので、新参の水車を作っている会社などにも相談しましたが、ちょうどいい水車は有りませんでした。そこで目を付けたのが、ドイツの水車メーカーでした。ドイツに留学していたこともあり、ドイツ語でメールを書いて見積もりを取ってみると・・・めちゃくちゃ安く、永吉の地点にちょうどいい水車がありました。これでやっと事業化できると思いました。(づづく)

文:新エネルギー推進チーム 及川

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