2024.07.01
第108回 「泊野川水力発電所の近況」
泊野川水力発電所は令和6年3月末で運転開始から2年となりました。
1年目の成績は想定発電量を超える“スーパー優”でした。
2年目の評価はというと“可”。
どうしてかと言いますと、発電量が想定値をちょっと下回ってしまったためです。
その理由は昨年の雨量です。
さつま町柏原の雨量は年平均2933mm(2009~2022年)ですが、
2023年度の雨量は2365mmと2割近く平年より少なかったのです。
逆に言えば、そんなに雨量が少なかったのに、ほぼ想定発電量にまで到達してくれたので
実際は“良”としたいくらいです。
不安材料も無きにしもあらず。
ちょっとなのですが最高出力が出ない状態があり、目下回復のため取り組んでいるところです。
どんなスーパースターでもスランプはあるもの。
そんな時こそ周りはできることを全力でするだけです。
今年度は滑り出しが順調で、期待しないわけにはいきませんが油断は禁物ですね。
写真:取水口スクリーンのメンテナンス(令和6年5月撮影)
─文:新エネルギー推進チーム 及川