2021.05.01
茶くれ爺
「愛犬生活録」では、弊社社長が愛犬・キュウちゃんの日々を
月に1度、綴ります。可愛らしい写真と合わせて、ぜひお楽しみください♪
日曜日の午後、江口浜に行った。
小さな子供を連れた家族がキュウを見て「かわいい!」と嬌声をあげて近づいて来る。
キュウは、いたいけな子供に向かって猛然と吠えたてた。
子供は泣きだし、逃げていく。
パパとママが私たちを睨みつけた。
その時なぜか、50年前の光景が浮かび上がる。
そのころ串木野に、寿屋が華々しく開店した。
友人たちと頻繁に通った最上階の遊戯場には、
アルマイトのやかんでお茶ばかり飲んでいる管理人の爺がいた。
ある日、スマートボールでズルをする私たちを、このおじさんが怒鳴りつけた。
私たちは、一斉に「クソ爺!茶くれ爺!」とわめきながら逃げていく。
なぜだろうか?
わたしの脳裏にはこの光景が急に浮かび上がり、
キュウと茶くれ爺の姿がダブって見えたのだ。