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RESEARCH INSTITUTE OF ELECTRIC POWER INDUSTRY 未来電機研究所

太陽ガスの地域電力事業は、
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た電気ってなんだろう?
少しづつですが、進んでいく研究成果や
プロジェクトをご紹介します。

2016.08.01

第13回 〜 小水力発電を始めるための道のり ー 最終設計 ー 〜


皆さん、こんにちは。エジソンの部屋のお時間です。

前回、増水時の危険について冒頭でお話しましたが、
先日私の自宅近くの川で氾濫まではしていないものの、やばい!という状況の川を見かけました。
いつも見かけるときよりも、川幅は倍、深さも倍以上ある感じでした。
そこからすぐ近くに、足がつかるくらいの浅瀬がある親水公園があるのですが、
そこも落ちたらひとたまりもなかったでしょうね。
(よく川に落ちる私でもさすがに落ちてないですよ!!)

さて、いよいよ「道のりシリーズ」最終回です。
水車以外の施設の全容が明らかになる時です。俗に言う土木の部分の設計ですね。
水車を回すのに必要な水をパイプを使って引いてくるのか、水路を使って引いてくるのか、
発電所の建屋はその場所に作って水につかることは無いだろうかなど、
ここで設計の大筋を決めていきます。

そして、発電所を作るためにどんな資材が必要か、
工事をするために道路を作る必要はあるかなど、そういった資材の積算や、
構造の計算なども含めて設計されていきます。

その上でこの小水力発電所を作るのに
どれくらいの費用がかかるのかというかなりリアルな数字が出てきます。正直びっくりします!!
私もこの仕事を始めた頃に、安くは無いと思っていましたが、
こんなにも高いものだったとは…と思い知らされるばかりでした。

太陽光発電は1[kW]あたり40万円程、
小水力発電は1[kW]あたり150~200万円程と言われています。

設備に使うものが違うので、同じようにいかないのは当然ですね。
金額だけで考えれば、同じ発電量で太陽光発電をすれば良いじゃない!!となるかもしれません。

確かに太陽光の発電開始までの期間は、
小水力発電に比べ手続きの標準化も進んできているので、圧倒的に早いです。
しかし、大きな違いは発電する量とその時間です。

太陽光はお日様の出ている間しか発電できないですが、
水力は水さえ流れている間は、ずっと発電が可能です。
常に水が流れているところであれば、災害が起きない限り、
24時間・365日の発電が可能なわけです。

しかし、たとえば200[kW]の小水力発電所を作ろうとすれば、
耐用年数などの違いもありますが、設備も機械も大幅に大きなものになりますし、
工事も大変になり、約4億円はかかる計算になります。

太陽光発電が家庭を含め爆発的に普及して、
小水力発電が普及しない理由にはそういう背景もあるんですね。

更に小さな発電所に至っては、出力が小さいにも関わらず、
大きな発電所と設備や工事はほとんど変わらない為(サイズは多少違います)、
1[kW]あたりの単価が大幅に上がってしまい事業すら行われないといったことが多いのです。

スクリーンショット 2016-08-26 17.50.30

っと、今回まで様々な側面から小水力発電実施への道のりを綴ってきました。

なかなか普及が進まない中、私たちは小さなものから大きなものまで検討を重ねています。
少しでも地域で作ったエネルギーを皆さんのもとへお届けできるよう、頑張ります!!

次回からはこれまでに見てきた現場調査の際のエピソードや、
個人で小水力発電を行っている方などをご紹介していきたいと思います。
ご期待ください!!

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