2017.04.01
りゅうちゃん
「愛犬生活録」では、弊社社長が愛犬・キュウちゃんの日々を
月に1度、綴ります。可愛らしい写真と合わせて、ぜひお楽しみください♪
ドッグランに秋田犬のりゅうちゃんが預けられていた。
大きな別荘地に放置され、一日1回のヘルパーさんが数分間やってくるだけでの孤独な少年時代を過ごしていた。
見かねた人が里親を探してほしいと、ドッグランにその間だけ預けたそうである。
遊び相手のいない不遇な少年時代を過ごした彼は、人間とも犬とも距離感を把握できず、どう接してよいのかわからないようだった。そして身体的にも、ストレスからか歯茎がぼろぼろの状態になっていた。
ドッグランに預けられて、手厚い保護を受けて日に日によくなっていった。少しずつコミュニケーションも覚え、うちのキュウちゃんとも大の仲良しになった。笑顔が見られるようになりほっとしたのである。
ついに里親が見つかり、宮崎へと旅立っていった。わたしは、餞別をそっと渡した。どうか残りの人生を幸せに過ごしてほしい。万感の思いが胸にあふれる。
秋田犬のりゅうちゃん、小首をかしげた、憂いを秘めたその顔が忘れられない。