2025.02.01
第115回 「第7次エネルギー基本計画」
エネルギー基本計画(エネ基)は3年に1度見直されます。
この原案が先月12月に資源エネルギー庁から発表されました。
エネ基は国のエネルギー政策の基本的な方向性を決めてしまうもので、
温暖化効果ガスの削減目標(NDC)にも反映されるため、
国の脱炭素計画の大枠を決めるとっ~ても重要なものになります。
さて、温暖化を防ぐには二酸化炭素を大量に排出する化石燃料から排出量の少ない
自然エネルギーへの転換が必要です。
図で示すように、再生可能エネルギーの2030年目標値は36%から38%でした。
第7次案では2040年目標値でそれが4割~5割程度となっています。
これを多いとみるか?少ないとみるか?5割で半分とみると多い気はします。
がしかし、38%(30年)から4割=40%(40年)とみると、
10年間でたった2%しか増加しない目標値はいかがなものかと思います。
温暖化抑制のためもっともっと野心的な数字を掲げないといけませんし、
cop28で合意された再エネ3倍にも届かない数字です。
─文:ひおき地域エネルギー 中尾