2019.04.25
第45回 取って置きの場所
写真1:取って置きの地点①
「なかなか思うようには進まない。」と、思い続けて数年が経とうとしていますが、やっと次の水力発電事業が前に進みそうです。まだまだ課題はあるのですが、大きなハードルであった採算性がクリアできる見通しが立ってきました。 場所は鹿児島県内のさつま町のとある山間地域。自然が豊かで水が豊富にあり、米作りが盛んなところです。もうかれこれ4年ほど前から現地に通い、約2年前から流量観測をしています。「ここは良さそうだ」と密かに温めていた場所です。この発電所は、一号機の永吉川水力発電所43kWに比べて10倍以上の出力になる予定です。天からの恵みの雨で、発電してくれるわけですが、「水永吉君」に流れ込む豊かな水を見て、実際に発電するのに直面すると、心のそこから感謝の念が沸き起こってきます。 まだまだ私のリストには順番待ちの取って置きの地点がたくさんあります。この子たちを丁寧に生み出し、天からの恩恵をエネルギーに変えて行きたいです。
写真2:流量観測中
─文:新エネルギー推進チーム 及川