2025.06.01
第119回 「自然の神秘サンゴ礁」
ここ最近、新聞やニュースで「温暖化」によく出会います。
「海水温の上昇でサンゴ礁が白化している」、「温暖化が進むと鹿児島では桜の花が咲かなくなる」、
「高温のため40年後には夏に野外での部活はできなくなる」、
「奄美大島にのみ生息するアユが、温暖化の影響で絶滅の可能性がある」、
「海水温の上昇で福島県沖ではサンマが取れなくなり、南方のトラフグが取れるようになった」、
「2024年の世界の平均気温が産業革命前に比べ1.6℃高くなり、目標値の1.5℃を越えた」、
「温暖化による強風と乾燥で大規模な山火事が頻発する可能性がある」などなど枚挙にいとまがありません。
前々から指摘されていたことが多いとはいえ、大手メディアで目にする機会が格段に増え、
現実を突きつけられている感じがします。
サンゴ礁についてちょっと調べてみると、とってもユニークな生き物です。
想像もしませんでしたが、サンゴは動物で、褐虫藻という植物を体内に住まわせて共生しているそうです。
自然の神秘が凝縮しているようなそんなサンゴ礁。
海水温が高くなると褐虫藻を追い出してしまうとのこと。
サンゴの白い骨格が透けて見えるため「白化」し、高い海水温が続くとサンゴは死んでしまいます。
1.5℃の温暖化で70~90%のサンゴ礁が失われてしまう(※1) そうですが、そんなことにはさせたくないですよね。
※1出典:IPCC第6次評価報告書の概要-第2作業部会-(2023年度 環境省)
https://www.env.go.jp/content/000155003.pdf