2025.05.15
第118回 「東北」
九州の南端の鹿児島にいると、東北地方は遠く離れた土地に感じるとおもいます。
その東北に出張で行ってきました。私のルーツは東北にあります。
及川○○というお店の看板を何度か見て、勝手に親近感を持ちました。
岩手の陸前高田市に行ったのはちょうどそのお隣の大船渡市の森林火災がおさまった3月10日でした。
陸前高田市民エネルギーという会社の取組を見せてもらいました。
ワインも作るというブドウ畑の上に太陽光パネルを設置したり、木の駅プロジェクトなどをしている他、
薪ボイラーの導入、マイクログリッド、水力発電、下水汚泥を使った
バイオマスなどの事業化をもくろんでいるそうです。
「モビタ」というかわいらしい電動バスも地域の足として走らせたりと何とも精力的な活動に圧倒されました。
東北地方太平洋沖地震で被災した当時のままの姿で残っている震災遺構や津波伝承館にも案内してもらいました。
5階建ての市営住宅のなんと5階まで津波が到達し、4階までのベランダやガラスはぐちゃぐちゃになっていました。
建物の上の方を見上げると、「津波ここまで」という看板に14.5mの文字がありました。
そして翌日の3月11日の早朝には、奇跡の一本松(レプリカ)を朝日をバックに拝みました。
人知を超えた自然の力に想いを馳せました。
─文:新エネルギー推進チーム 及川