2025.03.01
第116回 「流氷初日が最も遅い」
皆さんは流氷を見たことはありますか?
私は大学時代にゴンゴンと爆音を立てて氷を割りながら進むガリンコ号に乗ったことがあります。
大きな鷲などの普段見られない動物を見て大興奮したものでした。
先日何気なく聞いていたラジオから「流氷初日が最も遅い」と聞こえてきました。
平年は1/22ごろですが、最も遅かったのが1993年の2/10でしたので、
この記事を書いている2/11時点でも網走ではまだ確認できていないということです。
なぜ流氷が来るのが遅いのか?
海水温が高いので凍るまでに時間がかかり、量も少ないということです。
50年ほど前と比べても85%程の量になっているとのことです。地球温暖化の影響もあるようです。
流氷が見られないので、観光に影響があるのですが、生き物にも影響があります。
流氷の底に着いているプランクトンが減少し、
それを食べる動物へとつながる食物連鎖・生態系に影響が出るとのこと。
アザラシは流氷の上で出産・子育てをするそうです。
もし流氷が少なくなっているのが人間活動による温暖化が原因で、
アザラシさんたちの家と食べ物が奪われているとしたら、こんなに悲しいことはないですね。