2024.11.01
第112回 「川④」
読者の皆さんはどんな川がお好きでしょうか?
私は職業柄、川をよく見ます。
都市部の川では護岸ブロックが整然と並んでいるのをよく見かけます。
3面コンクリートで、川というより用水路のような所もあります。
豪雨時の川は恐ろしい生き物のようで、目を奪われて吸い込まれてしまいそうな狂気を孕んでいますが、
平時は、美しい水がとうとうと流れていく様に何とも言えない安らぎを覚えます。
私たちの身近にあるこの川がもっと美しく、手軽に川の中に入っていけたらいいのにとよく思います。
さて、国土交通省のHPには、日本の川づくりは「多自然川づくり」が基本だとあります。
「多自然川づくり」とは「河川全体の自然の営みを視野に入れ、地域の暮らしや歴史・文化との調和にも配慮し、
河川本来が有している生物の生息・育成・繁殖環境及び
多様な河川景観を保全・創出するための河川管理を行うこと」をいいます※。
このような景観や生物にも配慮した川が増えていくことになればいいなと、心が躍ります。
多自然川づくり研究会の座長を務めた島谷氏のHPにはこうあります。
「川づくりにあたっては、とにかくいい川づくりをしたいという技術者、住民の熱い思いが重要である。」
※国土交通省HP:https://www.mlit.go.jp/river/kankyo/main/kankyou/tashizen/02.html
写真出典:国土交通省HP(https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tashizen/dai01kai/)