LPガス料金の調整(原料費調整制度)
LPガスの価格がどのように決まるのかについてのご説明ページです。
原料費調整制度とは
LPガス(液化石油ガス)輸入価格は、為替レートや原油価格などの動きにより変動しています。原料費調整制度は、こうした動きに対応しCPなどのLPガス輸入価格の変動額を迅速にガス料金に反映させる制度で、弊社では平成16年から導入しています。
制度の仕組み
原料価格が変動した場合に従量料金単価(使用量1㎥当りの単価)を毎月調整する仕組みです。毎月の「原料価格」と「基準原料価格」を比較し、「原料価格」が下がった場合は従量料金を引き下げ、「原料価格」が上がった場合は従量料金単価を引き上げるというものです。なお、原料費調整制度は、従量料金単価の見直しを行なうもので、基本料金や設備利用料金等には影響いたしません。
(注)新原料価格はサウジアラビアのプロパン輸出価格(「CP」:FOB価格・積み出し価格の2ヶ月移動平均)と米国プロパン輸出価格(モンベルビュースポット価格)に為替レート(TTS=対顧客電信売相場・月間平均)を乗じた金額とします。また、原料価格にはタンカー運賃と石油石炭税が含まれています。なお、上記原料価格は輸入時の変動額をみるためのもので料金原価そのものではありません。
原料価格の算定期間とガス料金への反映時期
該当月の原料価格を翌月検針分のガス料金(従量料金単価)に反映します。
調整額の算定方法
令和5年9月検針分調整額の計算方法
「新基準原料価格」は2023 年6 月~2023 年8 月の3ヶ月間のサウジアラビアのプロパン輸出価格(「CP」=FOB価格)及び米国プロパン輸出価格(モンベルビュ―プロパンスポット価格=以下「MB」:米国基地経費82㌦込み、算定割合は「CP」7:「MB」3)に為替レート(前月月間のTTS平均)を乗じた金額とフレート(タンカー運賃平均)及び石油石炭税を加算した 73,480 円/㌧となります。
「平均原料価格」は次のように、2023 年7~8 月のサウジアラビアプロパン輸出価格(FOB)と2023 年7月の米国プロパン輸出価格「MB」、為替レート(2023 年7 月1日~7月31 日のTTS平均)を基に計算します。
① 2023 年7 月プロパン「CP」 400 ㌦/㌧
② 2023 年8 月プロパン「CP」 470 ㌦/㌧
③ 2023 年7 月プロパン「MB」 405 ㌦/㌧
④ 合成プロパン(①+②)÷2×0.7+③×0.3= 426 ㌦/㌧
⑤ 2023 年〇月1日~〇月30 日のTTS平均=142.30 円/㌦
⑥ タンカー運賃(輸入元売メーカー発表=12,300 円/㌧
⑦ 石油石炭税=1,860 円/㌧
④×⑤+⑥+⑦ = 74,780 円/㌧
原料価格の変動額の算定
74,780 円/㌧(平均原料価格)-73,480 円/㌧(基準原料価)=1,300 円/㌧
従量料金単価調整額の算定(1円未満切り捨て)
1,300 円/㌧÷1,000÷0.482 ㎥/㎏=2円/㎥
(なお、0.482 はプロパン1㎏当たりの気化率「産気率」です)
以上のように、9 月検針分の従量料金単価の調整額は2円/㎥となります。
2023年9月検針分従量料金単価
新基準料金単価 | 新基準料金単価 | |
0~ 8.0 ㎥ | 495 円/㎥ | 495 円/㎥+2円/㎥=497 円/㎥ |
8.1~30.0 ㎥ | 425 円/㎥ | 425 円/㎥+2円/㎥=427 円/㎥ |
30.1 ㎥~ | 375 円/㎥ | 375 円/㎥+2円/㎥=377 円/㎥ |
原料費調整額・従量料金のお知らせ方法等
原料費調整額及び従量料金単価の通知方法は、毎月本ページにて公表いたします。