安全ガイド
LPガス安全チェックポイント
①換気には十分注意してください!
室内でガス器具を使用するときは、換気扇を回したり、ときどき窓を開けて十分に換気をしてください。
※ガスが燃えるためには、24倍もの空気が必要になります。
換気が十分に行われないと、酸素不足や室内に排ガスが充満して不完全燃焼を起こし、
有害な一酸化炭素(CO)を発生する恐れがあるため、たいへん危険ですので、十分な換気をしてください。
②玉ねぎの腐ったような臭いがしたら、すぐ元栓を止めて下さい!
この時注意するのは、コンセントやスイッチに触らないこと!
ガスが漏れている可能性があります。すぐ販売店にご連絡してください。
そして窓やドアを開放して、風通しを良くしましょう。
LPガスは空気よりも重いので、漏れると低いところに溜まります。
*ガス漏れ警報器が鳴った場合も同様にしてガス栓を止め、風通しを良くしましょう。
③着火したか消火したか、炎の状態は、必ず自分の目で確かめましょう。
青い炎のときは完全燃焼しているときです。安心してお使い下さい。
赤い炎が出ているときは不完全燃焼の可能性があります。換気は十分でしょうか?
(近くに燃えやすいものはないか確かめましょう。)
④調理中は「離れない」が基本です。
風や煮こぼれで火が消えたり、天ぷらを揚げているときに、
鍋の中の油に火が着くことがあり、たいへん危険です。
ガスを使っているときは、その場を離れないようにしてください。
火を使っている間は「何があっても、その場を離れない」ということを心がけてください。
⑤ガス栓や燃焼器具の定期的な点検をしましょう。
ゴム管は長期間使用すると劣化します。時どき点検、早めの交換をしましょう。
販売店にご相談下さい。
- ひび割れなどが発生しているゴム管は使用しないで下さい。
ゴム管からのガス漏れは、石けん水を塗り泡が出るかで分かります。
(泡が出た場合はすぐに新しいゴム管に取り替えてください。)
また点検後はきれいに拭き取ってください。 - ゴム管は、ガス栓の赤い線のところまで差し込んで、ホースバンドでしっかりとめてください。
- ゴム管は長くしたり、物かげを通したり、折り曲げたりしないでください。
-
三つ又は危険なので、絶対に使用しないでください。
-
使用していないガス栓には、必ずゴムキャップをつけてください。
-
ガスをお使いになるときは、ガス栓を全開で、お使いにならない場合は、完全に閉めてください。
また外出するときやおやすみ前には、ガス栓、器具栓が閉まっていることを確認してください。 - 着脱が簡単で確実なコンセント型の専用ホースをおすすめします。
ガス漏れ防止のため、湯沸かし器やふろがまなどの
固定式燃焼器とガス栓の接続にゴム管を使用することは禁止されています。
直接ねじ接続するか、左のようなねじ接続の専用ホースで接続してください。
⑥長期間のご不在時は、LPガス販売店に連絡し、容器のバルブを閉めてもらいましょう。
⑦配管やガス栓をアースの代わりに使用しないで下さい。
ガスコンロなどの目詰まりは、不完全燃焼の原因となります。
ときどき器具ブラシなどで掃除をしてください。
ガス器具のお手入れなどで、ネジなどを取り外す必要がある場合は、
ご自身でお手入れせずに、必ずLPガス販売店へご連絡ください。
小型湯沸かし器やガスストーブ等をご使用のみなさまへ
必ず換気してください。
※過去に換気不足によりCO(一酸化炭素)中毒を起こし、死に至った事故事例があります。
小型湯沸し器は長時間使用しないでください。
下のような自然排気式の風呂がまを使用するときは、換気扇を使用しないでください。
(排ガスが逆流して一酸化炭素(CO)中毒をおこすことがあります。)
- 小型湯沸かし器をお風呂に使ったり、シャワーとして使用することは絶対におやめください。
- 室内でガスストーブ、ガスファンヒーターを使用するときは、必ず30分に1回1分程度、窓を開けて換気してください。
排気のフィンが埃などで目詰まりしていないか確認してください。
吸気口はふさがないでください。
排気口が壊れていたり、鳥の巣などでふさがれてしまうと適切な排気ができなくなります。こまめに点検しましょう。
もしガスが漏れたら!
火気は絶対使用しないで
- 着火源となる火や火花が出るものには絶対手を触れないでください。
- 換気扇・電灯などのスイッチは火花が出ます。「切る」こともしないでください。
ガスを外に追い出して
- 戸や窓を大きく開けてください。
- すべてのガス栓、器具栓を閉めてください。
- 容器バルブも閉めてください。
LPガス販売店または保安機関に連絡してください。
- 連絡の際は氏名・住所・状況などをお知らせ下さい。
- LPガス販売店または保安機関の点検を受けるまでガスを使わないでください。
災害時の対策は‥‥
火災のときは
容器バルブを閉め、消防署員などに容器の位置を知らせ、後の処理を頼んでください。
地震のときは
ガス栓、器具栓を閉め(火をすべて消し)、二次災害防止のため、
揺れが大きかったときは、おさまった後で戸外の容器バルブも閉めてください。
台風・洪水の恐れがあるときは
容器バルブを閉め、容器が倒れたり流されたりしないか、しっかりと固定されているかを確かめてください。
容器バルブの閉め方
災害のときに容器バルブを閉めることは、二次災害の防止にも役立ちます。
容器バルブを閉めるときは、時計と同じ右に回すと閉まります。
特に雪の多い地方の対策
- 雪囲いや容器小屋の設置
雪で容器が埋まったり、屋根からの落雪で調整器や配管、メータなどがこわれるおそれがあるので、
雪囲いや容器小屋を設置してください。なお、雪囲いや容器小屋のまわりは除雪してください。 - 排気筒(煙突)の補強
排気筒(煙突)は丈夫な支柱で補強してください。
※災害にも強いLPガス
これまで地震などの大規模な災害時において、
どの被災地においてもライフラインの早期復旧が課題となりました。
その中でLPガスは復旧の早さや避難所などにすぐ対応してきたことなどから、
多くの人々の暮らしに安心をもたらしました。
このように、LPガスは「災害にも強い」ことが実証されています。
安心・安全のための点検・調査にご協力ください
皆さまの安心・安全のため、保安機関として認定を受けた
LPガス販売店または販売店から依頼を受けた保安機関が、液化石油ガス法に基づき、
次のような点検・調査を行います。ご協力をお願いいたします。
①【容器交換とつど】LPガス容器・調整器・容器バルブ・ガス供給管などの概観点検。
②【1年に1回以上】地下室等の配管からのガス漏れ調査など。
③【4年に1回以上】調整器の機能点検、配管のガス漏れ調査、ガス機器や給排気設備等の調査など、ガス設備全般についての点検・調査。
※点検・調査の結果、改善を指摘された設備については、改善や器具の交換などにご協力ください。
※現在、LPガス事故撲滅を目指し、全国一斉LPガス保安高度化運動を実施しております。
【お客様に行ってほしい安全管理は‥‥】
- マイコンメーターの出口からガス器具まで(メーターのない場合は容器からガス器具まで)は消費設備と呼ばれ、法律上の管理責任はお客様にあります。
- 容器からマイコンメーターまでは、供給設備と呼ばれ、この部分はLPガス販売店が責任を持って安全管理します。
日ごろお使いになるガス器具の安全管理は、ご自身の手で責任を持って行ってください。
- いつもLPガスを安心・快適にお使いいただくために、LPガスおよびガス器具などのついて正しい理解をいただくことが大切です。
- ガス器具の性能、正しい使用方法、お手入れの方法、保管方法などは
取扱説明書や警告表示などをご確認のうえ、正しくご利用くださるようお願いいたします。
ガス器具をご使用の際はご確認ください。
新しくガス器具をご使用の際には、LPガス専用の器具であることを確認してください。
※LPガス用器具には上のような表示があります。
〇LPガス用器具を必ずご使用下さい。都市ガス用器具は使用できません。
〇LPガス用器具は全国共通です。
〇ガス器具は、取扱説明書をよく読んでから、正しくご使用ください。
〇ガス器具の保証書は大切に保管してください。
△ 小型容器の取扱について
〇容器が倒れないよう、平らな場所に置いてください。
〇容器を横に寝かせて使用しないでください。
〇直射日光や火気を避けてご使用下さい。
〇使用後は、必ず容器バルブを閉めてください。
〇容器は、火の気の無い風通しの良い屋外に保管してください。
〇不要になった容器は、必ずLPガス販売店に返却してください。
※LPガスが残っている容器を捨てると法律により罰せられます。
【いつも安心の安全器具や安全装置付きガス機器をおすすめします。】
マイコンメータ
ガス漏れなどガスの流れに異常があると、マイコンメータに内蔵されたマイコンと遮断弁が働き、ガスを遮断します。
マイコンメータは、大きな地震(震度5相当以上)の際にはガスを止めるなど、保安機能がさらに充実しています。
ヒューズガス栓
ゴム管がはずれるなどしてガスが大量に流れたとき、自動的にガスを止め、ガス漏れを防ぎます。
ガス漏れ警報器
ガス漏れをすばやく感知し、ブザーや音声で知らせます。
立ち消え安全装置・加熱防止装置付きコンロ
立ち消え安全装置は風や煮こぼれなどで火が消えると、安全装置が働いて、自動的にガスを止めます。
加熱防止装置は、天ぷら鍋などが熱くなりすぎると自動的にガスを止め、加熱による火災を未然に防ぎます。
※一酸化炭素(CO)中毒事故防止に有効です。
一酸化炭素(CO)警報器
不完全燃焼で発生した一酸化炭素(CO)を感知し、ブザーや音声で知らせます。
屋外設置式のふろがま、または給湯器
屋外の空気を使って燃焼し、排ガスも屋外に排出するので、不完全燃焼対策に有効です。
換気不足や器具の目詰まりなどで、不完全燃焼をはじめるとガスを止めます。
不完全燃焼防止機能の付いていない小型湯器は、不完全燃焼による一酸化炭素(CO)中毒事故が
発生する可能性がありますので早めに取替えてください。
※ガス漏れ警報機と一酸化炭素(CO)警報器に火災警報器を加えたものもあります。
住宅用火災複合型警報器
火災・一酸化炭素(CO)・ガス漏れを感知し、ブザーや音声で知らせます。
こんな時はLPガス販売店にご連絡ください
- ガス設備の工事や新しくガス器具を取り付けるとき、または取り外すとき。
- 新築・改築・転居などで、新しくLPガスを使うとき、またはやめるとき。
- ガス以外の工事(水道工事など)を行うとき。
- ストーブなどの季節的器具で、取り付け・取り外しが困難なとき。
※配管、ふろがま、湯沸器、煙突などの工事を行うときは、法律上の資格が必要です。
※ふろがまや湯沸器の中には給気口や排気設備が必要な機種があります。