2025.04.01
第117回 「第7次エネルギー基本計画②」
第7次エネルギー基本計画が閣議決定されました。
多くのパブリックコメントが寄せられたにもかかわらず、“わずかな”修正があったのみ。
果たして民主的なプロセスだったのでしょうか?
「パブリックコメントの結果について」という寄せられた意見と、
資源エネルギー庁の意見に対する考え方の一部を読みました。
示された素案ありきで、そもそもパブリックコメントを反映しようという姿勢が全く感じられないもので、
「出来レース」ではなかったのか、とさえ感じてしまいます。
私が懸念するのはやはり気候変動対策。
2024年は既に目標としている1.5℃を越えてしまっているので待ったなしというより危機的状況です。
IPCC※が示している1.5℃目標に整合するとエネ庁は言っていますが、
IPCCが示している経路の幅の一番少ない削減値(2035年60%)です(図)。
この数字は世界全体のものですので、日本を含む先進国が
過去大量に排出してきたことを考えるとさらに削減しないといけません。
図に示すように2035年に78%削減が必要なのです。
※IPCC=「気候変動に関する政府間パネル」という気候変動に関する科学的知見を提供する世界的な組織のこと
図:日本の削減目標 (出典:第7次エネルギー基本計画 地球温暖化対策計画 GX2040ビジョンを読み解く Climate Integrate)
https://climateintegrate.org/wp-content/uploads/2025/02/2025-SEP-NDC-GX.pdf